保育士が自宅で開業できる「チャイルドマインダー」とは

前回は、保育士が自宅で開業できる手段として「保育ママ」をご紹介しました。

でもこの保育ママの制度、行っていない自治体もあるのですべての保育士さんができる、というわけではありません。

今日は、もうひとつの手段として「チャイルドマインダー」をご紹介いたします。

保育士が自宅で開業できるチャイルドマインダー
保育士が自宅で開業できるチャイルドマインダー

チャイルドマインダーとして自宅で開業

チャイルドマインダーの資格を取得して、自宅を「保育ルーム」や「保育所」として開業するという仕事もあります。

保育ママ(家庭福祉員)が地方自治体の認可が必要なのに対し、チャイルドマインダーは認定された民間団体の認可が必要になります。

子どもの安全面や健康面に配慮して自宅をリフォームし、民間団体から環境が整っているかの審査を受けて開業できることになります。

チャイルドマインダー1人に対して、0歳児では2人、1歳児では3人、2~4歳児では4人までと決められています。

広いスペースを用意できれば、何人かのチャイルドマインダーで協同して開業することもできますね。

 チャイルドマインダーの資格

資格は、民間のチャイルドマインダー養成講座を受講して終了した後、検定試験を受け合格して取得できます。受講講座の料金や資格試験の難易度などはそれほど高くなく、短期間で取得できるようです。

養成講座には、資格取得から自宅で保育所を開業するためのノウハウまでを導いてくれるところもありますから、比較検討してみることをお奨めします。

自宅開業となれば、保育室の環境、必要な保育用品、保険の契約など、しっかりとサポートをしてもらえる民間団体やネットワークが必須になりますからね。

 チャイルドマインダーの収入など

「保育ママ」は、地方自治体からの補助がありますが、チャイルドマインダーとして開業した場合は、あずかる子どもの保育料で運営していくことになります。

集客などの努力も必要になってくるでしょう。

反面、子どもをあずかる料金や時間帯などは、自分の裁量で決めることができるので、自分の生活スタイルに見合った働き方ができるかと思います。

また、自分の保育所として、自分の理想に近い保育をしていける利点もありますね。

 まとめ

「保育ママ」と「チャイルドマインダー」の仕事、いかがでしたか。

自宅で保育者として「保育所」を開業することは、それほど難しくないと感じられたかと思います。

しかし、子どもの命をあずかり、健康管理と安全面に配慮しながら、保育や教育をしていく責任は、保育園と同じかそれ以上のものがあります。

責任が重い分だけ、自分の理想の保育を形づくりながら、子どもの発達や成長を細やかに見ていくことができますから、その喜びとやりがいはより大きなものになることでしょう。

保育士が自宅で開業できる「保育ママ」とは

保育士として働いていると、保育園では一人一人の子どもと向き合って保育できないと不満を感じている方も多いでしょう。

保育園の方針に合わせたり、先輩保育士の顔色を気にしたり、雑務や行事に追われながらの毎日では、子どもと十分に触れ合えないと感じることも多いですよね。

 

自宅で保育所を開業して、少人数の子どもとしっかり向き合って保育したいと思うこともあるでしょう。

そんな保育士さんにおすすめなのが、保育ママという制度をつかって、自宅で保育所を開業することです。

(保育ママは自治体によっては行っていないところもあります。公式ホームページでご確認ください。)

自宅で保育ママを開業
自宅で保育ママを開業

自宅で保育ママの仕事

「保育ママ」という言葉は聞いたことがあるかと思います。

正式名称は「家庭福祉員」制度で、地方自治体から認可を受けて、自宅などで日中保育に欠ける3歳未満の子どもをあずかり保育するという仕事です。

保育人数は3歳未満児3人までです。保育者の補助をつけると2人で5人まであずかることが可能です。

保育園に入れない待機児童が多い時代ですから、働く父母にとって大きな支えになる仕事ですね。

 保育ママの資格

保育ママになる資格は「保育士、幼稚園教諭、保健師、看護師」などの資格を有していることを条件づけている地方自治体が多いですね。資格がなくても子育て経験のある62歳~65歳までの女性としているところも多く、待機児童の多い首都圏などでは条件も緩和されてきています。

資格を有していない場合は、保育の専門知識の研修を受けることで、審査を経て認可されます。

保育ママの環境条件

環境面での条件は、地方自治体により違いがありますから、問い合わせることが必要ですが、主な条件は次のようになります。
  1. 自宅などに保育できる部屋、一階に6畳以上のスペースを確保していること
  2. 保育ママ以外の仕事を持たず、保育に専念できること
  3. 家族に要介護人や保育する子ども(就学前の子ども)がいないこと
  4. ペットを飼っていないこと(地方自治体により違いがあるかと思います)
子育てが終わって復職したいと思っている方、保育士経験があり自宅に空スペースがあって開業したい方には、前向きに考えることが出来る仕事かと思います。

保育ママの収入は?

保護者の保育料の負担は20,000~25,000円、食事やミルク、オムツなどは保護者の持ち込みとなるようです。地方自治体より、一人につき70,000~80,000円の補助が出ます。

保育ママの収入は、3人の子どもで20~30万円となりますから決して少ない金額ではないですよね。

東京都など待機児童が多く、保育ママ制度に力を入れている地方自治体は、それより高額の収入になっているようです。

もちろん子どもの命をあずかり、発達成長を促し見守るという責任のある仕事ですから、その収入が妥当かどうかは分かりません。でも、保育ママの仕事に専念して生活できるだけの収入には十分なるかと思います。

乳児の保護者に好評の保育ママ

保育園より家庭的な雰囲気の中で保育を望む乳児の保護者には、保育ママは好まれるようです。

保護者の保育料負担が保育園より安い、時間外や微熱などがあっても融通を利かせてあずかってもらえるなど、おおむね好評のようですね。

保育ママ側にとっては、保育時間や休業などの設定が保育園に準じていることが多く、1人でやっていると何かあった時に容易に休めない、突発的なことが起こった時の対処の仕方などの問題点もあります。地方自治体によっては、代替えの保育を手配してくれるところもあるようですね。

保育士の研修会に行ってきた【後編】

今日は、前回に引き続き、保育士の研修会についてご紹介しようと思います。

保育の知識だけでなく、実際につかえるスキルが身につくのが研修会のメリット。「知ってるけどやったことない」を克服できます。

いきなり保育園で試すのではなくて練習ができるから安心ですね。

保育士の研修会
保育士の研修会

保育士の実技の研修はこんな感じ

開催地は各都道府県の持ち回りになっていて、毎年どこかで開催されています。

主催は日本保育協会が行ってて、3日間に及ぶ研修が多いです。
この場合は、分科会に分かれて研修やフィールドワークをします。

サマースクールも勉強になる

そしてもう一つは保育教材の業者さんが主催するものです。
「サマースクール」などの名称で聞いたことはありませんか?

保育雑誌の最後のページに開催が迫ると載せられますね。
この研修会の実施は毎年、運動会前の夏に行われることが多く、こちらも3日間程度の研修会になります。

リズム研修であったり、運動遊びの研修会であったり・・・と保育業界で有名な人が講習をしてくれます。
例えば、セトちゃんという愛称で愛されている、「おかあさんと一緒」の体操のお兄さん、瀬戸口清文さんであったりします。

こういった人が各会場を巡って、運動遊びを提供してくれたり、読み聞かせの技術を伝えてくれたりするのです。
研修に参加した保育士さんはリフレッシュできると、とても好評なものです。

研修会に参加するにはどうしたらいいの?

まず、こういった研修会に参加するには園長の判断というものが一番大きく関わってきます。
「こんな研修ありますけど、参加しますか?」という手紙が回ってきてそれに参加する人の名前と、参加する意思を書き込むのは園長先生の判断になるからです。

研修会の実施日はどの研修についても平日に行われることが多く、半日から1日以上かかる研修会がほとんどです。

そのため、保育園の勤務に支障が出ると感じれば、園長先生が参加しないという判断をする保育園もあります。
また自分の保育園の傾向を見て必要ない、と思えば参加しない研修もあるでしょう。

実際に研修会に行くように言われると、大抵の場合は出張扱いになることが多いのです。
そうなると、出張報告書を書くことになり、これは監査でも隅々まで読まれることも多いのです。

また研修会に参加するということは、出張扱いになり、出張費を貰えることもあります。
参加すると大変ではありますが、あなたのスキルアップにはとても役立つ研修会です。

ほとんど参加しない保育園もあります

全ての研修会は園長先生の判断によるものが多いのです。
そのため、保育園によってはほとんどの研修会に参加しないということもあります。

そうなると、スキルアップを望むことがほとんどできません。
こういった時、どうすればいいのでしょうか?

それはあなたが個人的に研修会に参加するしかないのです。
こういった時に役に立つのは、転職サイトで行われる研修です。

求人で求められている傾向に則した研修会を開いていることが多いのできっとあなたの役に立つことでしょう。
転職サイトに登録して、求人を見ながら研修に参加してみるのも、保育の「今」を感じることができますよ。

保育士の研修会に行ってきた【前編】

保育士として働いていると、たくさんの知識がないと対応できないこともあります。
あなたが今、保護者から何か質問や相談をされたとして、その事についてきっちり答えることができるでしょうか?

もし、そう言った自信がないのなら、研修会に参加して多くの知識をため込んでおくことが必要です。

では一体どんな研修会があるのか?
今回は保育士の研修会について詳しくご紹介しましょう。

研修、といわれるとちょっと身構えてしまいますよね。今日は、私が研修会にいったときのことも交えてご紹介します。

保育士の研修会
保育士の研修会

保育士の研修会はとってもたくさん

まず、一口に研修会と言ってもいろんな種類のものがあります。
それは

・保育園の運営者のための研修
・現場の保育士のための研修
・保育士の実技の研修

などです。
これらについては、大抵平日に行われることが多く、各自治体が開催したり、保育教材の会社が主催したりするものなどがあります。

では更に具体的に見ていきましょう!

保育園の運営者の研修はこんな感じ

まず、運営者サイドの研修についてです。
これは大抵、経営者や園長先生が参加する研修会になっていて、研修というよりは情報交換といった場面が多いかもしれません。

この研修会は、保育園で行うもの。
または保育園と幼稚園と小学校が集まって行うもの。

更には私立保育園だけで行うもの、など集まり方が違ってくる場合もあります。
最近では、その数を増やしてきている「認定こども園」についての研修会も開かれています。

経営学のような事を話したりする園長会ですね。

現場の保育士のための研修はこんな感じ

一番研修の中で数が多いのがこの現場の保育士のための研修になります。
ここでは、主催するのは社会福祉協議会であったりします。

保育の実技に関する話し合いが多い

この研修会では〇歳児担当者研修というように、担当するクラスに応じて講義や講習やグループに分かれての座談会があります。
子どもの育ちの面や保育実技に関することが多く、手遊びやリトミックなどにも触れることがあります。

保育園で「どうしよう」と悩む事例の勉強も

最近では障害児に対しての講習や安全管理に対しての研修も多くなってきています。
特に、自閉症に関するものが多く、どういったアプローチをしていけばいいのか?などを研究するところもあります。

また、ブロック毎に各地区で保育士自身がテーマを決め研究している所もあり、研究発表会もあります。
そういった研究発表をする研修では、月に1度研修会が開かれて、議題に対して話し合います。

また、研修に参加するために自分のクラスでどんな遊びをしているのか?
どんな育ちへのアプローチをしているのか?

ということを報告書にまとめて持って行くこともあります。

保育士の組織「全国保育協議会」とは

保育士として働いていく上で、全国保育協議会との繋がりは決して無視できるものではありません。
名前は聞いたことあるけど、実際どんな活動をしているのかは分からないなあと言う人も多いはず。

そこで今回は、全国保育協議会は一体何をして、私たち保育士にどういったアプローチをしてくれているのかご紹介します。

全国保育協議会とは
全国保育協議会とは


 

全国保育協議会って何?

全国保育協議会は認可保育園の約90%以上が加入している保育団体です。
認可保育園であれば、民間も公立も関係なく加入でき、本部事務所は東京にあります。

本部が東京というと、あまり地方のほうには関係なさそうに聞こえるかもしれません。

しかし、各都道府県、政令指定都市ごとにも組織されていて、保育園との繋がりも緊密にとれているのです。

全国保育士会とは違う組織

全国保育協議会は、全国社会福祉協議会に属しており、横のつながりとしては全国保育士会があります。
双方が協力していくことで、活動をさらに円滑に進めたり、連絡系統を持つことで、認識を共有したりしているんですね。

その組織は認可保育園でも、子育て支援サービスを提供している所まで及び、一時保育などの制度を整えたりするのも、この全国保育協議会が担っているのです。

「全保協」と略されることが多いです。

この全国保育協議会、歴史はとても長く、昭和27年10月に全国社会福祉協議会の中の「保育部会」として誕生しました。
時代は戦後の混乱の中を進んでおり、生活するために働かなくてはいけない両親に変わり児童福祉をするというものでした。

この児童福祉の質も現在とは比べ物にならないほどの水準で、福祉の質の向上を目指していたのです。
その後、児童福祉法の改定により、名称を変え、全国保育協議会として誕生したのです。

保育の業務の発展向上に力を注ぐとともに、児童福祉の観点からもアプローチを続けています。

もし全国保育協議会に参加していないのなら

あなたが働いている保育施設が全国保育協議会に参加していないのなら、転職するという選択肢もあります。
個人で加入するには、約12000円程度必要なのですが、個人で年間12000円を払うというのは、少しお財布にも厳しいですよね。

入ってみたいなと思ったら今の保育園に加入していないかを確認したり、参加費用の負担がないかどうかを確認してみましょう。

そこで、全国保育協議会に加入している認可保育園の求人を探してみてはいかがでしょうか?
そこの職員になれば、会員費は払わなくてもこの特典を受ける権利を貰えるのです。

保育園の現場でもとてもたくさんのことを身につけられますが、他の保育事例を勉強したり保育士と連携して情報を集めていくこともとっても重要です。

ぜひいろいろ動いてみて、保育の質の向上に努めてみましょう。